みなさん、こんにちは!!
西宮トラック&フィールドクラブの野口です^^
私は10月31日〜11月4日まで全国障害者スポーツ大会が行われていた長崎に神戸市選手団陸上競技コーチとして参加してきました。
今回のブログはその大会で出会った一人のアスリートを紹介します。
瀧口義宏(兵庫県立大学の学生)
彼との出会いは(失礼ながら私は覚えていなかったのですが・・・)彼が小学6年生ぐらいの時に私が指導に関わらせていただいていた陸上クラブでコーチと生徒の関係でした。
長距離が得意な彼は将来も有望視されるほどのランナーでした・・・
2009年1月25日・・・
当時、彼は中学2年生
第19回神戸シティマラソンに出場し、3キロを走り終えた後、記録証を受け取る時に急に倒れ・・・
それが脳梗塞だったそうです。
現実を受け入れるまでには相当な時間が掛かったと思います・・・
読み書きもできなくなり、計算能力も小学生レベルにまで落ちたと言っていました。
それでも・・・
「諦めなかった」
私たちの想像を絶するリハビリや勉強を重ね・・・
高校・大学へと進学していきました。
再会したのは2014兵庫秋季記録会・・・
「野口コーチ!!」
と声を掛けてくれ、
「今度、全国障害者スポーツ大会に出場することになりました。役員の中に野口コーチの名前があったので、ずっと話したいと思ってて^^」
と思わぬ再会でした。
その日は今までの経緯などを聞いたり、結団式で選手宣誓をすることなどを聞いて盛り上がりました。
今回、彼が全国障害者スポーツ大会で出場した種目は100mと200m・・・
長崎入りしてから・・・
「野口コーチ、100mも200mも金メダル取りたいので色々教えてください!!」
と積極的に質問をしてくる彼の力に何とかなれたらとワンポイントで何か変えられるところは無いかを探りました。
公式練習などで足の動きを見ると・・・
脳梗塞で麻痺が残る右足の接地がつま先からになっているのがとても気になりました。
そして、今まではあまりドリルなどの動きづくりをしていないと言っていたこと・・・
これらを踏まえ・・・
簡単なスピードアップと柔軟ドリルを伝え
麻痺のあるつま先接地になっている右足スパイクのピンを2mm短くし、左右長さの違うピンで走って試してもらうと・・・
「スピードに乗れる感じがしてきました!!」
と本人も今までに無い感覚を得たようでした
迎えた200mのレース・・・
ジャパンパラリンピックなどでも活躍する選手が前半から飛ばし・・・
2位で100m付近を通過!!
そのまま2位でゴールかと思ったその時・・・
1位を走る選手が残り30mで転倒・・・
安定した走りを見せていた瀧口がそのままゴールし1位!!
35秒掛かっていた200mのタイムを5秒も縮める大ベスト!!
本当に感動しました・・・
次の日に行なわれた100mも勢い衰えず1位
目標としていた2冠を達成しました!!
「何が起こるか分からない」
人生も
競技も
それを改めて感じた、感じさせてくれた再会でした。

最後に、彼から一言・・・
これからも大会に出場していきたいと思っています。応援よろしくお願いします^^
★ホームページはコチラ!!
(西宮 短期かけっこ教室)
http://ntfc.jp/
posted by 西宮T&F at 08:09
|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
講師日記